「ギャッベ」とか「ギャべ」と呼ばれる絨毯を知ってますか?わたしは知りませんでした。笑
友人の家で「なんだか座り心地が良くて、めっちゃ可愛い柄の絨毯ね」と思ったのが、ギャッベを知ったきっかけです。
ギャッベとは、ペルシャ語で目が粗くて毛足が長い絨毯を意味する。ギャベともいう。 イラン・イスラム共和国の南西部に位置するシラーズ州(英語版)を遊牧する部族カシュガイ(カシュカイ)族、ルリ族などによって織られる遊牧民の手織り絨毯の略称である。もともとは、山岳地帯を移動する彼らの生活の中で、羊の毛をざっくりと織ってふかふかに仕上げて、ベッドとして使うために織られてきた手織り絨毯である。
「いくらぐらいするん?」
「ちょっと高かったから10万ぐらいかなぁ」
「高いねーっ!でも、可愛い♪」
ってことで、友人がギャッベを買ったお店に連れて行ったもらいました。すると、色とりどり、模様とりどりで可愛いったらありゃしない。
「『ギャッベ』は100年持つと言われてるんですよ。羊毛で吸湿性に優れているし。手織りでぎっしりメが詰まっているからゴミも中まで入り込みません。一生ものですよ。」
おおお、そうか、そうなのか。
「これ、おいくら万円ですか?」(2m×1.5m程度のラグ)
「えーっと、これで41万円ですね。」
思わず友達と見つめ合いました。
「ごめん、10万じゃなかったね。他の家具とまとめて買ったから、値段よく覚えてなかった。うちのも30万ぐらいだったかも。あはは〜」
「あはは〜じゃないよ!」ってことで、その場は撤退。
だけど、どうしてもギャッベの魅力がわすれられず、ギャッベ専門店やギャッベの取り扱いがある家具屋さんを見て回ること2ヶ月。
おそらく50枚以上のギャッベを見て回りました。2m×1.5m程度の大きさで30〜50万円が相場です(目の細かさで差が大きくなります)が、値段によらずどのギャッベを見ても「これだ!」決定打に欠けています。
「可愛いし、欲しいんだけど、30万も40万も出したいと思うほどではないんだよな〜…」
あるお店では、現金払いを条件に2割引にしてくれるという話もしてくれましたが、それでも購入に踏み切れません。
そして、もうギャッベを探すのは最後にしようと思ったお店で、とうとう運命のギャッベと出会ってしまいました。
「この1枚と出会うために、これまで(購入を)決められなかったんだわ!」本気でそう思いました。笑
「これ、おくいら万円ですか?」
「28万円ですね」
「(なんとお手頃価格!でも念のため価格交渉はしとこう)安くならないんですか?」
「もともと、こちらのギャッベは新人の織子さんで割安な価格なんです。同じサイズの40万円のギャッベよりも目が細かいんですよ。」
と言って、他の絨毯と比べてみると本当に目が細かいんです。
ギャッベ選びで目の細かさはとても重要。
また、安くなっている理由はもう一つあって、Zollanvari(ゾランヴァリ)社(ギャッベの製造元)のロゴの刻印がないからということでした。
手触りや裏字の目の細かさは確かです。なんてったって、50枚以上ギャッベを触りまくって、裏地を見まくってきたんだから自信があります。わたしにとって重要なのは、このギャッベの色・模様が気にいるかどうか一番のポイント。
「28万円かぁ…。消費税入れるといくらですかね?(30万円を超える金額を交渉してみよう)」
「いえいえ、こちらは税込みのお値段ですよ。」
「(マジか!)買います!」
というわけで、我が家にとうとうギャッベの絨毯がやってきました。
部屋に敷いてみて一番驚いたのは、猫が喜んで絨毯の上でやたらとゴロゴロしたことです。猫がよろこぶほどの乗り心地なんです。28万円の絨毯は安い買い物ではなかったけど、一生ものと出会えて良かったです!