「imaginary happy」はハッピーエンドばかりのショートストーリー集。読んでほっこりなれるブログです。

住宅街の真ん中にある公園のベンチに座る男女

冬のある日。
ある日、駅から遠い住宅街のど真ん中の公園のベンチに、ぎこちない雰囲気の男女が座っていました。
見かけたのは、わたしがその公園を通りかかった一瞬のことでしたが、ただ黙って座っている若い男女は、かなり目立つ存在でした。

守られた日本の平和

無言でベンチに座る若い男女。
実は、この2人の正体はゴレンジャーです。

男(赤レンジャー)「本当にあのアパートにショッカーが住んでいるのかな?」

女(桃レンジャー)「分からないわ。それを私たちは今確かめようとしているんだもの。」

男(赤レンジャー)「そうだけど…。」

男性の視線の先には、道路脇に倒れた自転車。
ショッカーが住んでいると疑っているアパートの目の前です。

男(赤レンジャー)「あれで…」

女(桃レンジャー)「だまらっしゃい!ショッカーなら、自転車を放置するはずよ!」

男(赤レンジャー)「ショッカーじゃなくても、急いでいる人は放置するんじゃ…」

女(桃レンジャー)「レッド!あなたは私の言うことが信じられないの?!」

男(赤レンジャー)「そういうつもりじゃ…。ただ、ちょっと違うんじゃないかなーって思っただけだよ。」

女(桃レンジャー)「わかりましたー。
じゃあ、ほかに確認する方法があるなら言ってみてくださーい。
はい、どぉーぞぉー。」

レッドは心の中で大きなため息をつきます。こうなったピンクは誰も手がつけられません。

「どぉーぞぉー、どぉーぞぉー、早く言ってくださぁーい。」

(ガチャ)

男(赤レンジャー)「シッ!出てきた。」

一瞬にして2人の間に緊張が走りました。
ショッカーの疑いがある男性が、道路に倒れた自転車に気づきます。

(ごくっ…)2人が唾を飲む音。

ガタ。

男(赤レンジャー)「立てた…。」

女(桃レンジャー)「結果は出たわ。さ、次は隣町をパトロールよ!」

こうして、赤レンジャーと桃レンジャーの密かな努力によって、日本の平和は保たれているのです。
あなたの街の小さな公園に、地味な男女が無言で座っていたら、それはゴレンジャーかもしれません。